徳島市津田本町 津田クリニック/内科 外科 整形外科 甲状腺疾患 バセドウ病 橋本病

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徳島県徳島市津田本町4-2-87

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外科

外科診療案内

外科では、外傷(ケガ)、皮膚のできものなどに対して、手術などの処置による治療を行います。
どこで処置を受ければ良いのか迷う病気も、外科処置で幅広く対応できます。

こんな症状の方は一度ご相談ください。

  • 指を切った
  • おできができた
  • 巻き爪で痛む
  • 皮膚のしこりが心配
  • 足をくじいた
  • トゲが刺さった
  • 犬にかまれた など

外科の代表的な診療疾患

  • 外傷(ケガ)の外科処置
  • 腫瘍(おでき)の外科処置
  • 巻き爪の治療
  • 捻挫の治療 など

アテローム(粉瘤腫)

アテローム(粉瘤腫)とは、背中・頬・耳たぶなどにできる腫瘍のことで、新陳代謝によって剥がれ落ちた老廃物が、皮膚の内部にとどまることが原因です。わかりやすく言うとアカの袋のようなものです。時々、毛穴から汁が出て、匂いがすることもあります。

当院では、局所麻酔による手術で除去することができます。

アテローム(粉瘤腫)を放置しておくと、次第に肥大化してしまいます。また、腫瘍内の老廃物に細菌が感染すると、炎症を起こすことがあります。症状があったり気になったりする場合は、治療が必要になります。

アテローム(粉瘤腫)の根治手術は、被膜(アカの袋)ごと切り取ってしまうことです。被膜が残っていると再発しやすいので、単純切開や穿刺での内容物の排出だけでは不完全です。
感染すると被膜が破れて炎症が周囲におよび(いわゆるおできが裂けて赤くはれた状態、蜂窩織炎)、手術でとりきる範囲が大きくなったり、被膜が残る場合もあります。大き目のアテローム(粉瘤腫)は、感染が起こっていない時期に切除するほうがよいでしょう。

巻き爪(陥入爪)

巻き爪とは、深爪や指先の変形により爪の形が変形し、周囲のやわらかい皮膚に硬い爪が食い込んで起こる病気です。爪水虫が原因の場合もあります。

単純に爪を切るだけでは、ますます悪化しますので、深爪は避けてください。
膿んだり爪が皮膚に食い込んだりしているときは、手術治療を行います。症例に合わせ、テーピングや薬で治療する場合もあります。
手術が必要な場合は、フェノール法にて手術を行います。局所麻酔による手術です。

フェノール法手術は、患部の趾の根元に局所麻酔を行った後、食い込んだ爪を爪母まで切除します。そのままにするとまた爪が生えてきて再発するので、爪母をフェノールにて焼灼します。

手術時間は、30分~40分程度です。
局所麻酔を行い、10~15分後に麻酔の効果を確認し、爪の切除手術を行います。切除およびフェノール焼灼は5~10分ぐらいです。その後、10~20分で止血を確認します。手術後1~2日目に来院していただき、術後確認と自分で患部処置ができるようにご指導いたします。入浴は手術1~2日後から可能で、2~3週間で創部は改善します。
手術直後は、靴が履きにくいので、サンダルやスリッパを持参されると便利です。

湿潤療法

外傷に対する治療で大切なことがあります。

患部に異物がないことが大切です。逆に異物があると、例えば擦り傷に砂粒が残っていたり、とげが刺さっていたりする状態では、傷が化膿しやすく、異物に対する生体反応で正常な肉芽ができません。まず、患部をよく洗浄して、異物を除去することが大切です。

次に大切なことは、傷を乾燥させないということです。傷口からは傷を治そうとするさまざまな体液がにじみ出てきます。できるだけその液で傷口を乾燥させないようにする治療が、湿潤療法です。ワセリン軟膏を塗ったラップフィルムやガーゼ、湿潤療法用の被覆材で、傷口を覆います。痛みが少ない治療法です。

当院では、湿潤療法を取り入れた外傷処置を行っています。

外科領域の甲状腺疾患

甲状腺腫

甲状腺腫とは、甲状腺に腫瘍(腫れ・しこり)がある状態です。
腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍(がん)に分けられます。良性腫瘍の場合は、がんの疑いがないこと、大きくなっていないこと、自覚症状がないこと、ホルモンに異常がないことを確認するため、定期的に経過を観察します。
がんの場合はしっかりと診断を行い、腫瘍を切除しなければいけません。

【症状】
のどに腫れやしこりを感じます。また、腫瘍が大きくなると食べ物を飲み込む時につっかえるような感じがします。声がかれることもあります。自覚症状がなく健診などで指摘されることも多いです。

【治療法】
腫瘍が良性の場合の多くは治療の必要はありません。しこりが大きく、圧迫症状や見た目が気になるなどの症状がある場合は、手術を行うこともあります。
定期的に来院していただき、経過を観察していきます。

甲状腺がん

甲状腺がんとは、甲状腺にできる腫瘍のうち、悪性腫瘍を指します。
甲状腺がんは乳頭がん・濾胞がん・未分化がん・髄様がん・悪性リンパ腫に分けられます。
発がんのはっきりとした原因はわかっていませんが、チェルノブイリ原発事故の際、多くの人々が甲状腺がんにかかりました。そのため、放射能と甲状腺がんとの間には関連性があると考えられています。また遺伝性のものもあります。一般に甲状腺がんはたちの良いものが多いですが、しっかりとした診断と治療が大切です。

【症状】
のどに腫れやしこりを感じます。また、腫瘍が大きくなると食べ物を飲み込む時につっかえるような感じがします。声がかすれることもあります。首のぐりぐり(リンパ節)の腫れが出ることもあります。

【治療法】
多くの場合、甲状腺を摘出する手術を行います。甲状腺の切除範囲は、がんの種類や大きさなどにより決定されます。甲状腺を全部取り、その後、放射線ヨード治療や甲状腺ホルモン補充治療を行うこともあります。
当院では、甲状腺疾患に対するセカンドオピニオンも行っています。治療法や病気で質問や心配のある患者さんもぜひご相談ください。